


ブログを書こうとしたんですが、無性にカッコイイ事が言いたくなったので、今日は、カッコイイ事を考えたいと思います。
しかし、劇団名からもお察しの通り、ぼくはカッコイイ事を考えるのが苦手でして。
正確には、世間的にカッコイイものは、僕からすると、カッコイイ、で。
僕の考えるカッコイイは、世間的には、カッコイイ以前に言いたい事がある、のようなんです。
だから今宵、僕はカッコイイ事が言えるのか、不安で一杯ですが、やってみせます。
「トロを投げる!」
作・シチベドン山本
母「幸助!お寿司を食べなさい!」
幸助「いやだ。どうして母さんは、僕がお魚嫌いだって知っていながら、お寿司を買ってくるのさ。」
母「それはあなたが、本当はお利口さんだって知っているから。そしてお利口さんが好きな食べ物は、必ずと言っていいほど、お寿司だから。」
幸助「母さんは間違っているよ。」
母「間違ってなんかないわ。さあ幸助食べなさい。お寿司が嫌ならトロだけでも食べなさい。」
母は、幸助の口元にトロをなすりつける。
幸助「い、いやだ。母さんこれ、もうお寿司でもなくて、ただの生魚じゃないか。」
母「食べるの幸助。お利口さんはお寿司が好きなのよ。」
幸助「やめてよ!」
幸助は、母からトロを奪う。そのまま世界を一周する。我が家に帰ってきた時には幸助は魚嫌いではなくなっている。しかし幸助はとまらない。ここでトロを食べてやる事が母を幸福にさせる只一つの手段のように思えるが、それにしても幸助は、愚かな夢想にとりつかれた母が不憫でならない。世界を一周するうちに渇いてしまった涙をぬぐい、幸助は母にトロを投げ付ける。母はそれを「もったいない!」という顔で条件反射的に口にする。味わい、食べる。幸助は母の予想外の行動に瞬間うろたえるが、リオデジャネイロで出会った、デカンタおじさんに比べれば、そんな事は取るに足らない事だと踏み止まる。幸助は口を満足げにもぐもぐ動かす母に言い放つ。
幸助「母さん。俺は、お寿司なんか好きにならないまんま偉くなってみせる。そうすれば母さんも心を入れかえてくれるって信じてる。世界を見るうちに魚嫌いもなくなった。今日はこのお寿司を食べるよ。でも俺はお寿司が別に好きじゃない。全ては母さんと、露子と、食い物は粗末に扱わないって教えのためだよ。」
母は瞬間、「露子?」と訝しげな視線を送る。それもそのはず露子とは、幸助がインド洋で溺れかけていたところを助けてくれた女性だからだ。母は知らない。幸助はその事に気づかず、母に抱擁する。父は、すっかり出番がなかったが、実はずっと食卓で胡座をかいている。
数年後、
幸助はなんか偉くなった。
終わりもう面倒くさくなりました。
多分、上記のような事を、悶々と考えてる顔の、澤田さんの写真です。
そしてそれを見てる濱本さんと、ハエを見てるピンク地底人2号さんです。
稽古してるよ。ただ今しっかり
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