明日、コトリ会議は伊丹アイホールにいます。
伊丹アイホール自主企画「北村想の現在/座標」
その関連企画として、僕たちも参加します。
北村想さんの戯曲「もろびとこぞりてver.2,3」を、リーディング形式で上演します。
今日は最後の稽古をしてきました。
最後だというのに、女優さん方は、台詞の調子を間違えてしまったり、段取りを忘れたり、いちいちプスプスと笑います。
いつもの稽古だと、「最後の稽古でなにやってるの!」と怒ってしまう程なんですが、リーディングというのは不思議に、いやいや、こういう雰囲気を楽しむものなんじゃないかと考えて、見てました。程度はもちろん、ありますがですよ。
本は、もちろんあの、北村想さんですから、キリリとしてますよ、と思いきや、とらえどころのない、箇所によっては、失礼ですが、なんて馬鹿馬鹿しい事を真面目に話してるんだろう、というものです。作者自身がト書きを使ってツッコミを入れるほどです。
三人の女優が、いつ来るかわからない演出を待っている。そのおしゃべり。
言ってしまえばそれだけのお芝居。でもその中で女優さんたちは会話で踊っているような仕草を見せます。
明日はお三方、本を持って、どんな風にパタパタ踊るのか。
本を持ってるって。
なんだ。
と、小心者の僕は考えてしまいます。
本を持つというのがイマイチわからないまま稽古は進んでいきましたが、そうか、本を持つ、ページを役者の指で繰る、っていう行為は、その役者さんのものであって、当然、登場人物の心の動きでも、身体的なもんでもなんでもないぞっと。(もちろん面白い演出家は、そういう行為もうまいこと、劇の表現にまるめこんじまうんですきっと)
そうやって割りきってしまえば、なんだか面白いことですね。
いつもよりも素に近い女優さんの、人前で緊張して、わくわくしている様子を、よろしければ観にいらしてください。
会場は、アイホールといっても、普段は受付をしているロビーです。
小さな所です。
料金は、お一人様500円です。
時間は、10月8日19時からです。(受付開場は開演20分前より)
上演時間は、50分ほどです。
写真は、通して稽古をして、クライマックスでいい感じなのに普通に笑ってる女優さん方です。こんにゃろう